慌てて帰ったアキさんを見て本当に可哀相になった。



「ここまでしなくてもイイじゃん!!」

「甘い事言ってんなよ美羽。大事な娘を守るのは俺の仕事だ。」

「でも…。」

「お前のために俺に頭下げた悠陽の身にもなれ。」



悠陽がパパリンに…。



ウソだ…。



悠陽がパパリンに頭下げるなんて有り得ない!!



「田上社長に恩もあるわけだから潰すまではしねぇよ。でも今日からは俺の事務所が１番だ。」

「パパリン…。」



派手だよやる事が…。



でもあたしは守られてるんだね…。



「楽しかったね戦争!!」

「なっ!!最高な気分!!」

「でもさ、この名刺の字間違ってるよ？悠陽の名前が『夕陽』になってる。」

「は!?マジだ…。琉伊君!!俺の名前間違ってんだけど!!」



ありがとう悠陽…。



パパリンも…。



莉里もありがとう…。