【英梨】



靴を脱いだら電気をつけないうちにベットに引っ張られた。



優しい蒼君の手があたしの頭を包んでから触れる唇。



優しいキスは蒼君があたしを思っててくれてる証拠。



「お風呂入りたい…。」

「気にすんな。」



キスしながら脱がされた服は既にベッドの下にあって、あたしも蒼君の服を脱がせた。



オデコと目と耳と首と手と足とお腹と…。



全身に優しいキスが来る…。



好き…。



「早く…。」

「あい。」



繋がった幸せは今までの時間を埋めてくれるようで、温かくて心地イイ。



蒼君は手フェチ?



そのくらい最中に腕や手や指先にキスしてくる。



でもその行動が懐かしくて、気持ち良くて大好き。



「どこにいてもお前を守ってやれる男になるから。」

「んっ…。」

「もう揺れたりすんな。もう俺だけ見てろ。もうよそ見すんなよ。」



うん。



蒼君、ごめんね?