あたしの部屋なはずなのに…。



何で蒼君がソファで寝てるの…。



「蒼く……ん?」



スースーと気持ちよさそうに寝てる蒼君はあたしに気付いてない…。



何でいるの?



頭が軽くパニックだ…。



だって蒼君はアメリカで撮影中で…。



本物?



悠陽君じゃないよね?



まさか日向さん?



違う…。



蒼君だ…。



「蒼君!!」

「はっ!!あっ…。おかえり。」



ヤバイ…。



蒼君が喋った…。



泣きそうだよ…。



「おいで。」



優しい蒼君の言葉であたしは蒼君に飛び付いた。



蒼君の腕だ…。



蒼君だ…。



「泣くなよ。」

「なんでいるのぉ…。」

「会いたかったから。帰ってきちゃったっス。」



蒼君の言葉とは思えない…。



『会いたかった』



もうダメ…。



嬉し涙がとめどなく溢れた。