俺様と双子達2

イヤ、負けない。



英梨は俺んだから。



でもマジで声が聞きたい…。



何度か非通知でかけてやろうかと思った。



軽くイタ電。



そんな俺って情けねぇ…。



「俺の刀知らね?」

「知らないけど?刀なんてどうしたの?」

「武蔵モデルのレプリカだ。片方は小次郎さんの。」

「へぇ~。高い?」

「たけぇよ。お前の稼ぎじゃたりねぇくらいな。」



それにしてはモロかったな…。



さては誰かに騙されたのか…。



「スーザンにやんのによぉ~!!マジどこだよ…。」

「女!?」

「女だ。サムライマニアの美人さん。」



余計キレられそう…。



達也、うまく隠せよ…。



「達也、俺の刀知らね?」

「し、知らないです…。」

「さっきここに置いたのに…。」

「大事なんですか!?アレ。」

「………アレ?」

「あっ!!いや、あの刀?」

「どこだ俺の刀…。殺すぞ達也。」



俺、マジ知らね。