俺様と双子達2

でもそのまま見続けてたら一人でボーッとしてる蒼君は切ない顔。



胸が苦しくなる…。



『蒼斗、あたし帰るね。』

『おぅ。マジありがとな。』



寧音さんと蒼君の会話は映像がなくて音声だけだ…。



やっぱり隠し撮りだったんだね…。



『大丈夫なの?』

『何がだよ…。』

『英梨の事に決まってるでしょ。』

『大丈夫な訳ねぇだろ。でも俺が自分から手放したから…。俺が決めた事だし…。』

『そんな顔するくらいなら別れちゃえば?英梨だって苦しいでしょ。連絡もしないあんたを待ってるのは。別れてあげなよ。』

『………ムリ。俺のエゴかもしんねぇけど。俺は少しでも英梨と繋がってたいと思うから…。』



蒼君の顔がみたい…。



それを蒼君の口からあたしへの言葉として聞きたい…。



『でも英梨が次に行きたいなら…。応援する。』

『そんな風に弱気になってるようなら英梨は戻ってこないね。』



寧音さん…。