まさか俺が日本にいるから…。



「見た事がない息子に届けたかった。父親の声を。」

「めっちゃ泣ける~。って事で俺は帰る。」



えっ!?



何!?



「待ってよ日向さん!!」

「今から寧音しゃんと大事なデートだからな。後は親子水入らず、親睦でも深めろ。」

「でも俺っ…。」

「隼人、家で待ってる。お前が帰ってくるの。」

「う、うん!!」



ありがとう日向さん…。



日向さんがいなきゃ俺はこうして会う事はできなかった…。



「日向さんの娘と付き合ってるんだ。」

「日向の娘!?大変だろ!?」

「なにが!?」

「昔仕事した時に何回も写真見せられた記憶がある…。娘自慢ってやつかな?」

「ははっ!!変わってないね!!」

「日向のおかげか…。お前が今笑ってられるのは…。」

「ううん。皆のおかげ。いつかあなたを彼女にも会わせたい。」



そしたらわかるよ。



俺が笑ってる理由。