でもそれは日向さんの照れ隠しだってすぐに気付いた。



口元が緩いんだもん。



「隼人、アメリカで…一緒にやらないか?」

「歌を?それとも家族を?」

「両方。」

「やらない。俺はもう一人じゃないから。でも皆に出会う前にそう言われたら確実に行ってた。」

「そうか…。いつかお前に紹介したい…。妹達を。」



あっ…。



そうか…。



俺って訳ありの4人兄妹!?



「一気に増えたな。」

「ね!!でも…。俺はもしかしたらその子達に受け入れられないかもしれないから。家族が壊れるくらいなら俺の事は秘密にして墓場まで持ってってください。」



これでイイんだよね。



俺には愛情たっぷりな家族がいるもん。



「実は娘達も知ってるんだ…。この事だけは秘密にしちゃいけないと思って生きてきたから。」

「でも…。」

「ジャンの来日が多いのは何でか。わかってくれたかい?」



えっ…。