俺様と双子達2

ジャンにぶつけた感情が何なのかわからない。



でも俺は凄くこの人に…。



「どうしたらイイ…。お前の辛さを汲んでやれない。」

「わかってる。イイんです…。ただ俺の気持ちを聞いてほしかっただけだと思うし。」

「………俺の息子。会いたかった。」



抱きしめてもらいたい。



席を立ったジャンは俺の心をよんだかのように俺を抱きしめた。



これが本物の感触…。



「ごめん。ごめんな…。」



それだけを繰り返して涙を流す父親に、俺は何も言えなかった。



言葉にならなくて…。



嬉しくて温かくて、莉里に抱く感情のような温もりがあった。



「もうイイすか?」

「日向さん…。空気読もうよ…。」

「腹減ってんだよ俺。」



この人は本当に最高だ…。



それから聞かれた俺と日向さんの関係。



「育ての親。みたいな感じかな?」

「お前の親父になった覚えはねぇぞ。」

「えっ!?この前息子みたいって…。」

「あれは酔ってた。」



マジ!?