俺様と双子達2

ジャンが言った約束…。



日向さんが取り付けた約束…。



仕事が終わった俺は日向さんと待ち合わせした場所でひたすら待った。



「隼人?」

「あっ…。日向さん…。」

「どうだった!?」

「優しかったし…。かっこよかった…。」

「そうか。じゃ、行くか。」

「うん…。」



日向さんの車に乗って待ち合わせの料亭…。



俺は今からカミングアウトする。



俺が息子だって。



先に来た俺達は座敷に通されて用意されてた席に座った。



「汚職議員の密会みたいだね。」

「なんだそれ…。」

「何か言ってよ…。俺死にそう…。」

「お前が死んだら保険金で豪遊してやるよ。」

「ひでぇな…。」



隣に座る日向さんがどれだけ心強いか…。



日向さんにはわからないだろうな…。



でも俺の頼れる人。