俺はダメなんだ…。



傍にいて守ってやる事も出来ない。



「英梨…。マジごめん…。」

「あたしもごめん…。」



離さなきゃいけないのに離せない。



離したくねぇよ…。



「何もしねぇから…。今日だけ一緒に寝てくんね?そしたら頑張れる…。」

「今日だけとかイヤ…。」



久しぶりに同じベッドに入った英梨は俺から離れようとしない。



俺も離したくなくてズット抱きしめてた。



しばらくして眠った英梨にキスすらできない。



しちゃいけないような気がするから…。



懐かしく感じる英梨の寝顔。



やっぱり好きだ…。



だから痛い…。



心と頭と…。



全身いてぇ…。



その日は英梨の寝顔を見て頭を撫でて抱きしめて…。



疲れてて眠いはずなのに眠れなかった。



眠るのが勿体なくて…。