俺様と双子達2

背中に腕をまわして抱きしめ返してくれる英梨の腕の感触。



この柔らかさと匂い。



クレアは英梨と全然違うのに…。



俺はなんてことをしたんだ…。



「浮気とか…イイから…。だから捨てないで…。」



でも英梨だって洋平に傾いたはず…。



こんな俺のとこにいるよりそっちに行った方が幸せになれんじゃねぇか?



「あたし…。洋平君を好きになりかけた…。蒼君がいない隙間を埋めてもらおうとしたの…。」

「ん。で?」

「アメリカ…来ようか迷って…でも会いたくて…。会ったら別れ…るって…。」



英梨は泣き過ぎてていいたい事がまとまらないみたいだ。



そして俺は英梨を抱きしめたまま部屋のドアを閉めた。



「俺が傍にいねぇのが悪い。だから英梨を攻めたりしない。でも俺のした事は最低で…。自分で選んだ道で英梨に迷惑かけた揚げ句…。」



こんなんじゃどうしようもねぇだろ…。