俺様と双子達2

そのまま蒼君が連れて来てくれたのは映画に出てきそうなホテル。



「普通の部屋で悪いけど…。」

「ううん。蒼君といれればどこでもいい。」

「そっか…。」



エレベーターに乗って部屋についた。



普通の部屋って言ったけど結構広い室内。



荷物を置いてからソファに座る蒼君の横に寄り添った。



「変わらなくて安心した…。」

「うん。蒼君はかっこよくなったね。本当にハリウッド俳優になっちゃったみたい。」

「なったんだっつーの。」



ねぇ蒼君、あたしの気持ちを打ち明けたら蒼君は何て言う?



それでも前みたいに『俺がお前を守る』って言ってくれる?



「英梨…。」

「ん?」

「別れようか…。」



えっ?



今のは蒼君が言ったの?



蒼君の気持ちがわからない…。



あたしと別れる?



どうして…。