寝て起きても考えるのは英梨の事…。



「お前さぁ…。無駄に変な事考えてねぇ?」

「考えてる…。」

「ふざけんなマジで!!仕事しに来たんじゃねぇのかよ。そんな演技しか出来ねぇなら日本に帰れよ。」



涼司君にも怒られて達也にも心配をかけてる…。



こんなんじゃダメだ。



わかっていながら治せない。



調子狂いまくり…。



「蒼斗、夜空いてる?」

「まぁ…。」

「たまにはイヤな事忘れろよ。」



達也が俺を連れて来てくれたのは達也の家。



彼女と初めて会った。



達也の彼女はハーフらしい。



ブロンドの髪が似合う日系のハーフ。



「いらっしゃい蒼斗。」

「羽華、噂通りの美人さんだね。」

「あなたもね。」




羽華に挨拶をしてから達也の部屋に入った。



女がいる…。



「羽華の友達。蒼斗飲めるよな?」



達也から渡されたビール瓶…。



そういう事か…。



俺は達也から渡されたビールを飲んだ。



「達也って日本語話せんの?」

「少しな。でもクレアのがうまい。」



達也の彼女の羽華の友達。