しかも自分の身内に…。



「あ、琉伊と桜チャンにも渡しといて!!」

「あ、うん…。」



えっ!?



あたしお姉ちゃんになったらどうするの!?



でもママリン子供いらないって言ってたからそれはナイよね!?



「あ、英梨!!英梨って旅行行かないの?」

「うん…。蒼君に会いに行って来る。」

「そっか!!じゃあ蒼斗によろしくね?」

「は~い…。」



何だろう…。



蒼斗に会えるのに元気がない?



最近のドラマのせいで疲れてるのかな?



「英梨?」

「ん!?」

「なんかあった?」

「何か…。わかんない…。」



どうしたの!?



今にも泣きそうな英梨はあたしを蒼斗の部屋に連れて来た。



蒼斗の部屋が英梨ワールドになってる…。



蒼斗の趣味じゃないものばかりだ…。



ベッドに座った英梨はポフッと枕で顔を覆った。