同じ日に生まれてからあたしはズット悠陽に守られて来た。



『あんたが美羽と莉里を守りなさい』



悠陽は小さい時からそう言われて育ってた。



ある意味マインドコントロールされちゃった感じ?



だからあたしがイジメられたら悠陽はヒーローのごとくあたしを助けに来てくれた。



幼稚園で初めてチュウしたのも悠陽だったな…。



あの頃は好きだったのかな?



もしそうだったらあたしの初恋は悠陽。



「「ただいま~!!おかえり~!!」」



悠陽が買ったこの家で二人で過ごすのは今日まで。



悠陽はまた明日アメリカに戻る…。



寂しいけど平気だもん。



「お祝いしよっか。」

「ケーキ焼いたよ!!」

「あっ…。何入れた?」

「ちゃんとレシピ通り!!」

「なら食う!!」



来年のクリスマスは一緒にいないかもしれない…。



でも負けないもん。