【悠陽】



空港で待ってる俺の彼女。



会いたくて会いたくて寝れない日もあった。



「美羽!!」

「悠陽…。悠陽~!!」



抱きしめた時のこの感触。



やっぱり美羽だ…。



「会いたかった…。」

「あたしも…。早くお家に帰ろう?」



美羽と二人で初めて自分達の城に入った。



キッチンに武器が増えてる…。



でもキレイに片付けられた部屋はきっと美羽が我慢しながら俺を待っててくれた証拠。



バカみたいに掃除したんだろうな…。



「浮気しなかった?」

「うん。美羽は?」

「してない…。悠陽に会いたかった~…。」



泣いた美羽を抱きしめた。



俺がいない間に我慢してたであろう涙…。



「寂しい思いさせてごめんな?」

「寂しくないもん…。泣かなかったもん…。」

「うん。偉い。」



自分の勝手で美羽に寂しい思いをさせた事に心が痛んだ。