すっげぇ切ない顔…。



「俺の彼女は…。とにかく恥ずかしがり屋ですぐ顔が赤くなる。」



それでたまに『悠陽～。』って甘えた声で俺を呼んで…。



下手くそな料理も俺の為に頑張って作ってくれて、自覚はナイけどきっと変。



『ごっこ』付ければなんでも許してくれるし、女絡みだと少し強気になる。



実はピアノが弾けてガキん時は幼稚園のオルガン弾いてた。



近くに寄れば少し甘い柑橘系のさわやかな香水の匂いがして…。



ベッドの中だと全くの無抵抗。



俺にだけ許してくれる誰も知らない顔がすげぇカワイイ…。



そして…。



「最近ピアスの穴空けたんだ。」

「長いの？」

「同じ日に産まれて今までずっと一緒にいた。彼女って言うより…。俺の身体の一部かな？しかもすげぇ大事な場所だと思う。」

「悔しいな…。同じ日に産まれちゃったら運命だよ…。最初から勝ち目ないっ…。」



ティナはその場で悔しそうに涙を流した。