なぜか無償に彼女を抱きしめたくなった。



「まだ好きって言ってナイもん…。」

「でも俺は日本に待たせてるんだ。」

「そんなのあたしに関係ないよ!!ここに悠陽がいてここにあたしがいる!!あたしにはそれしか関係ない!!彼女の痛みなんてわかりたくもないよ!!」



そう言って逃げられた…。



すげぇ胸が苦しくなった。



申し訳なさでいっぱい…。



その日はなぜか美羽に電話が出来なかった…。



「わかんね…。」

「何が?」

「恋すると人の痛みがわかんのかな…。なんかティナ見てるとすげぇ切ねぇ…。」

「気持ち、揺れてんのか?」



揺れてる?



美羽に対する気持ちがか!?



「それはナイ。美羽が一番好きだしすっげぇ会いたいし…。触りたいし抱きしめてぇぇぇぇ!!」

「叫ぶな悠陽!!」



美羽が好きな気持ちは全く揺れてねぇよ…。