それからあたしは昨日からの出来事を恭一さんに話した。



「蒼斗もまだまだガキだな~。でも英梨も悪い。」

「どうして!?ムダな心配させたくないし…。」

「蒼斗の性格わかってんなら言うべきだったんじゃねぇの?」



あっ…。



ごもっとも…。



そっか…。



あたしも悪かったのか…。



「浮気って決まったわけじゃねぇんだろ?英梨のはやとちりかもしんねぇし?本人に聞いてみろ。」



そういって恭一さんは電話をかけはじめた。



たぶん蒼君…。



「仕事か?あぁ。今日向の店。10分で来ねぇなら英梨まで食っちまうかもな。」



電話を切った恭一さんはまた料理の続きを食べはじめた。



カッコイイ…。



「浮かねぇ顔してんな。ついでに俺をガキの痴話喧嘩に引っ張り込むな…。」

「はい…。ごめんなさい…。」

「その代わり早く解決しろよ?」



そう言って笑ってくれた恭一さんにホッとした。