俺様と双子達2

隼人の指輪を返してもらいに行ったらどうなるかなんてわかってる…。



行かない方がイイって…。



でも莉里には必要な物なの…。



「来たから返して…。」

「コーヒーでも飲む?」

「部屋には上がらない。お願いだから返して…。」

「それじゃあ返せないよね~。」

「じゃあ帰る…。」



Jの家は大きくて高級住宅街に建ってるマンションの最上階。



莉里は来た道を引き返した。



「Riri~。」

「何!!」

「入らなくてもコレ取ったら返してあげる。」



そう言ったJは隼人の指輪を口の中に入れた…。



取ったらって…。



「どうする?」



指輪がJの口の中で光ってる…。



どうしよう…。



「飲み込んで死んじゃえバカJ!!」



そう言って走って逃げた。



指輪がないとやっぱり寂しい…。



隼人に会いたい…。