俺様と双子達２

布団に入って隼人のシャツに顔を埋めると微かに香水の匂いがする…。



隼人が近くにいるような感覚になれる。



落ち着く…。



毎日抱きしめて寝てるからシャツはシワシワだけど…。



でも洗濯したくない…。



指輪は故意に忘れてってくれたのかもしれないけど…。



莉里の親指に着いてる。



少しでも隼人を近くに感じてたい…。



おかげで莉里は毎日安眠。



仕事に行く前も隼人のシャツを１回抱きしめてから行く。



「行ってきます。」



シャツだから返事なんてないけど…。



でも『いってらっしゃい』って言われてるような気分になれるんだ。



今日からまたショーのために頑張らなきゃ…。



「一緒に仕事出来るなんてね～。嬉しいな。」

「Ｊ…。何でいるの…。」

「なんか一人仕事放棄しちゃったみたいだから代わりってとこ。」



ウソだ…。