俺様と双子達2

ジワジワと込み上げてくる涙…。



「蒼君なんて…。」

「うん。」

「蒼君なんてもう知らない!!大嫌い!!」



それだけ言って涙が零れる前に千明君の家を出た。



マンションのエントランスでうずくまって泣いた。



もうやだ…。



蒼君なんて嫌い…。



でもあたしは仕事に行かなきゃいけなくて…。



苦しいよぉ~…。



一通り泣いた後にマネージャーの太郎さんに迎えに来てもらって仕事しに行く事にした。



「なんかあったか?」

「何もないよ~。今日も頑張って働きます!!」



勘がイイ太郎さんには気付かれてるかもしれないけど、あたしはプロだから。



もう仕事に私情は挟まない。



蒼君の事は考えないようにして仕事に打ち込んだ。



「お疲れ。」

「恭一さん…。」

「何かあったか?」



今一緒に撮影してる恭一さんとご飯を食べに行った。