俺様と双子達2

その頃から悠陽はあたしの王子様だったんだ…。



「俺と美羽が結婚したらサクチャンと寧音は大喜びだな。」

「そうだね…。だってあたし幼稚園の頃は本当に悠陽と結婚すると思ってたもん。」

「こうなる運命だったか…。コテ持って来た?」

「バッグに入ってる。」



コテを取り出して前髪にクセつけたり本当に手際がイイ…。



他の子にはしないでね?



「さすが美羽。めっちゃカワイイ。」

「照れる…。悠陽も着替えなよ…。」

「あいよ~。」



ササッと着替えた甚平悠陽…。



超カッコイイ…。



浴衣もよかったけど甚平もイイ…。



「萌える…。」

「じゃ、行くか。」

「うん!!」



外に出たらさっきまでいなかった浴衣の人達が結構歩いてた。



あたし達の前を歩いてる初々しい中学生カップルが超カワイイ…。



「手繋がないなんて昔のあたしと悠陽みたい…。」

「お前が照れてただけだろ。」



そうかな…。