俺様と双子達2

俺…。



行くの迷う…。



「悠陽!!ボーッとしてないで抱きしめろ!!」

「あ、はい…。」



俺が抱きしめたら今までにないくらい美羽が泣いた。



親に怒られた子供みたいに…。



「ごめんな~…。俺…。なにも言えねぇ~…。」

「言わなくてイイよ…。行ってきなよ。あたしは信じて待ってるだけだから…。」

「すげぇ好きだから…。マジ勝手な事してごめん…。」

「イイの…。あたしも世界の悠陽が見てみたい。」



美羽の気持ちは痛い。



こんなに泣かせた美羽を絶対幸せにするんだ…。



俺の為に泣いた美羽を忘れちゃいけない。



「もう大丈夫…。」

「おぅ。1年半で戻るから。大学はこっちに行くし。満足するまで暴れてくる。」

「ん…。」

「そしたら…。一緒に住もう。」

「え?」

「琉伊君も説得するから。帰ってきたら美羽と一緒に住みたい。」

「悠陽~…。」



その為に貯めてた貯金。