残されたのは不機嫌そうな千明と俺…。



「普通このタイミングて、こねぇだろ~…。」

「恩を返したと思え。」

「何の恩だよ…。」

「千明に朱莉チャン紹介してやったの俺。」

「ちっ…。」



それから千明が腹ぺこな俺に冷凍ピザを出してくれた。



昨日の悠陽の気持ちがわかる…。



「千明、酒持って来い。」

「酒!?酒なんて…。親父か置いてった日本酒しかねぇよ?」

「それでイイ。」



日本酒と言う物は匂いからして酔いそうで…。



グラス1杯で見事に酔った。



「なんで家出なんかしたんだよ…。」

「アレだアレ…。英梨が告られた事俺に黙ってたからだ。」

「蒼斗の口調が親父化してる…。」



んな事はどうでもイイんだ。



俺が家出したのに電話の1本もしてこない…。



更にイライラ。



「あぁぁぁぁ!!マジムカつくから浮気してやっか!!」

「出来るもんならしてみろ…。」



出来るっつーの!!