知らなくてイイわけない。



俺は英梨の事なら全部知っておきたい。



「瑞樹は彼女いるの?」

「いるけど英梨チャンみたいな可愛さのかけらもねぇよ?一般人だし。」

「告られたりしたら言うよね?」

「俺は言うけどアイツモテねぇから告られね!!」



出来れば英梨もモテないでもらいたい。



今日は黙ってた事を後悔させてやる。



そう決心して学校が終わってから仕事に励んだ。



「起きてんのか?」

「終わったの?」

「おぅ。今から帰るから今日は起きてろよ。」

「わかった~。」



何も言わないし…。



ムカつく。



家に帰ってからすぐに自分の部屋に向かった。



ベッドの上で枕を抱きしめながらテレビを見てる問題児発見。



「お帰り!!」

「おぅ。お前さ、俺になんか言う事ねぇの?」

「言うこと?何もないけど…。」

「俺と付き合ってから何人に告られた?」



俺がそう言うと英梨は考えはじめた。