蒼君が瑛太の歯磨きをしてくれてあたしが部屋に連れて行った。



「皆カッコイイ…。」

「そうでしょ？しかも皆イイ人なんだよ？」

「うん。ママいなくても泣かないで頑張る…。」

「偉い。オヤスミ瑛太。」

「英梨、手繋いで？」

「はい。」



やっぱりまだ子供だ。



出した手をギュッと握った瑛太はあたしにピッタリくっついて眼を閉じた。



５歳で親元離れて頑張ろうとしてる瑛太を尊敬する…。



こんなに小さいのに…。



出来るだけサポートしてあげよう。



しばらくしてから瑛太が寝たのを確認して部屋を出た。



一人でご飯を食べてる蒼君はお風呂に入ったみたいだ。



「食べて来なかったの？」

「ん。瑛太がうまくやれてるか心配で早く帰って来た。」

「ありがとね蒼君。」

「別に？だって俺瑛太好きだし。」



とか言ってるくせに照れてる…。



カワイイ…。