悠陽の部屋は相変わらず汚い。



でも悠陽らしい。



適当に服を広い集めてたら後ろからギュッと抱きしめられた。



「俺、ケンジに負けねぇから。」

「うん?」



なんだろうこの悠陽の寂しそうな感じ…。



いつもの悠陽じゃない…。



「悠陽?」

「美羽は俺んだし…。」



何がそんなに不安なの?



あたしは悠陽だけだよ?



「エッチ…したい…。」

「は!?」

「したい…。」



不安な気持ちを取り除いてあげたい。



あたしは悠陽だけだってわかってもらいたい…。



「しない。だからこっち。」



悠陽に手を引かれて一緒にソファに座った。



悠陽があたしをギュウッと力強く抱きしめる…。



そんなに池内君が怖いんだろうか…。



「ケンジって美羽が好きなんじゃねぇかな…。」

「池内君があたしを!?」



まさか!?



有り得ないよ!!