その後も悠陽は眠ってた。



「美羽、次移動だけど悠陽起こして連れて来いよ？俺日直だから先に行く。」

「あっ…。」

「どうした？」

「何でもない!!」



今日は莉里も隼人さん達もいない。



池内君が先に行ってしまったらあたしは悠陽に声かけなきゃいけない…。



でも何て？



躊躇してたらクラスの皆は先に教室を出て行ってしまった。



「モリリン…。」

「悠陽君起こさないの？」

「モリリンが起こして？」

「何かあった!?」



モリリンに訳を話した。



悠陽に声かけたらどんな反応されるのかわからなくて怖い…。



もうあたしをキライになったかもしれない…。



「だったら尚更。自分で起こしな。あたしも先行く。」

「待ってよモリリン!!」

「早く仲直りしなよ～。」



見捨てないで…。



でもそれはモリリンなりにあたしの背中を押してくれたんだと思う…。