絶対主従関係。-俺様なアイツ-

 ぽん、と自慢のお団子頭を優しく撫でられる。

優しい口調とその手のぬくもりに、あたしの鼓動は最高潮へ。


ドクドクと、血流がこれまたイイコト。


「……は、はいっ!」


 やばい、恋しちゃいそう……っ!


ぽわぽわと温かいキモチで、彼の後姿を見送っていた。



「んで、どうした?」


 まるで天使にあったような、生ぬるいあたしのオトメ心をばっさり斬り捨てた風間先生。

もうすこし浸っていたかったのだけど……。

折角、彼があたしのために身を引いてくれた時間だ。


 口を尖らせて、ジト目で先生を見る。


「…バイト先と家が変わったので、報告書がほしいんですけどォ」


 しかし、なんのこれしき。

先生はいとも簡単に、ひょいっとあたしの鋭い視線を交わす。


「はいはい、わかったよ。
……けど、珍しいな。涼原がバイト先変えるなんて」


 ───ええ、あたしとしても一刻も早く戻りたいんですけどね。

という本音は、そっと心の中にしまっておいた。


 先生は「どこやったっけなぁ」と、机の棚をばさばさと引っ張り出している。

書類が積みあがった机の上は決してキレイではないけれど、自分なりに整理しているらしい。


「ま、お前のことだから、無理すんなよ」