絶対主従関係。-俺様なアイツ-

 その強い腕と、相反する震えるような声のギャップに、あたしはぐるんぐるんと脳内を埋め尽くされる。


呆然とする中、廊下よりも柔らかい絨毯に、力なくへたり込んでしまった。


 ベッドの上では、再びすうすうと寝息を立て始めたミカドから目が離せなくて。


「なん、なのよ……」




 大嫌いなアイツ。


もしかしたら……ただの『傍若無人』なヤツではないのかもしれない。




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