今更だけど。

下着姿だったこと、初めてのキスを奪われたこと。


それに、大嫌いなアイツがご主人様だってこと。





 でもそれが、より一層現実だって思い知らされる。


窓にうっすら映る自分の姿。


 小さな痛みを感じた鎖骨には、紅く染まる痕―……



「誰か…嘘だといってぇぇえぇっ……!!」


 叫ばずにはいられなかった。




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