絶対主従関係。-俺様なアイツ-

 ミカドの行為の意味がわからず、なんとか止まってみようとした時。

「変な顔してんじゃねぇよ!元々はお前が悪いんだからな!?」

「み、ミカド……?」

 微かに伺える、何か苛立ったような、困ったようなミカドの表情。


 誰もいない静かな廊下。

生涯、絶対アリエナイと思っていた相手に、腕を引っ張られている。


誰かに見られようものなら、確実に全校生徒を敵に回すに違いない。


 広い背中越しに伝わる目の前の、圧倒的なオーラ。


「それだけ見終わったら、続きだからな!?
責任とれねぇようなら、勝負なんて関係なしに一生お前は使用人だ!」


 それはどうみても。
どう聞いても、怒っているんだけど……。


「……あ、りがと……」



 アンタが普段し慣れないことするから。


 ほら……

心臓が、おかしな動きをしちゃうじゃん。




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