2階の踊り場まで後少し。 そう思った時。 ガクッと鈍い音がした。 「えっ?」 私は急なことに、目を見開く。 手には冷や汗が。 ヤバい。 階段、踏み外した。 これ、落ちるー。 かなりの高さから落ちたから痛みは強いはず。 思わず、ギュッと目をつぶった。 でも、おかしなことに痛みはいつまで経っても感じなくて。 私は、おそるおそる目を開けた。 「大丈夫?」 優しげな声。 サラッと黒髪が揺れる。