高山は間違いなく切れ者だ。

奴の明確な推理に、流石に俺もかなり動揺した。今後必ずマークされるし、何かしらの調査を始めると考えた方が良いだろう。


しかし、それでも高山には証拠が掴めまい。もしも証拠を掴もうとすれば、必ず俺に接触してくる筈だ。

その時に何とかすれば良いか…


俺は高山がこれから取るであろう行動をシュミレーションし、対策を練った。



俺は、もっと指が欲しいんだ。ここで止める訳にはいかない。

もし俺の邪魔をする者がいれば、排除するのみだ。手段は問わない。必ず排除する。


それよりも、新たなターゲットを探さなければならない。

俺の理想にピッタリの指を。そして、美しい手を持った女を…


今度はどこで探そうか?

目障りなハエが飛び回るだろうから、少し遠出をした方が良いかな?

電車に乗って行こうか。それとも、歩いて行こうか……


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