第2の指輪の効力なのか…

血管が透き通る肌はポットライトを吸収し、指の中心から輝いて見える。
しかも、第1関節も第2関節も全く硬直する事もなく、身体と繋がっていた時の様に柔らかい。

自分の想像を超えた状態に、上手く唾すら飲み込めず、思わず噎せてしまった。


しかし、このままただ見とれているだけでは、この指を持ち帰った意味がない。

俺の神の技との融合…
それでやっと、この指がその使命を果たすのだ。



俺は飾り机から指輪を取って来ると、ハンカチの上にある指を持ち上げた――


こ、この感触は、来店した生きた女の指と全く同じだ。
まさに最高の飾り棚だ!!

スルスルと滑らかな肌を、指輪がすり抜けていく…


全身にスタンガンが漏電したのではないかという程の衝撃が走り、頭痛を伴いこめかみの血管が張り裂けるのではないかという程に血液が異常に流れる。

笑みが溢れる…
止められない。
余りの笑みに口角が切れて、顎にかけて血が滴り落ちる。



これはもう、地上の全ての物を超越した美しさだ!!


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