「シルバーって、指に一番映えると思うんですよね。それも、宝石とか飾りがないシンプルな物が・・・シルバーの神秘的な輝きが、より一層その人の指を魅力的にし、その人のしなやかな指がリングを優雅に演出する――

あ・・・す、すいません。つい」

指輪について話し始めると、熱くなって語り口調になってしまう。


「この人、何を言ってるの?」とか、変な人だと思われなかっただろうか。不安になり、草壁さんの顔をチラリと見る。

「そんなに愛情を込めて作ってるんですね」

俺と目が合った草壁さんは、そう言って柔らかい表情で微笑んだ。愛想笑いではなく、好意的な笑みだ。俺は安堵して胸を撫で下ろす。


「それにしても・・・どれにしようかな。
葉山さんは、私にどれが似合うと思いまか?」

どれでも大丈夫だ。
草壁さんの指ならば、どんな指輪でも最高の輝きを放つだろう・・・

「あ!!少し待って下さい」


そうだ──
草壁さんの指にこそ、俺が作ったあの完璧な指輪が相応しい!!

ああ・・・
あの指輪が草壁さんの指に嵌まったら!!
想像するだけで顔が上気し、興奮して汗が噴き出してくる。

ああ・・・ああ!!