深夜2時過ぎまで休む間もなく作り続け、10個もの指輪が完成した。

納得出来る作品は2個。
その指輪達を眺めながら、不意に思い付く。

「そうだ作業場を片付けて、子供達に相応しい飾り棚を作ろう!!」


俺は眠い目を擦りながら作業台を部屋の端に移動し、床に散らばっていた金属片や道具類を片付け始める。そして、部屋の隅で埃を被っていたアンティークの机を部屋の中心に動かした。

この机は以前衝動買いした物で、19世紀の木目が美しい上等な物だ。基本的に俺が作る指輪はアンティーク調だから、この机に置けばより映えるはずだ。


俺は机を綺麗に拭くと、その上に指輪が10個程度並べられる黒い布を敷く。そして、作業中に手元を照らす為スポットライトを1つ、机を照らす様にセッティングした。

最後に指輪を――


スポットライトに照らし出される指輪を見ると全身が小刻みに震え始め、全身を激しく血が駆け巡った。目からは涙が溢れて止まらない・・

「美しい。完璧な美しさだ!!」