人間も他の動物と同じで、首が無くなったからといって直ぐに動かなくなる訳ではないらしい。


俺は床に転がった野崎の頭を踏み付け、高山が入ったゴミ袋の方に蹴飛ばした。

そして、まだバタバタと動いている身体を足で仰向けにすると、左胸に手を突っ込み心臓を取り出した。

腹立たしい発言をした野崎を許せなかった俺は、まだ微妙に躍動する真っ赤な心臓を握り潰した。


これで、俺に疑いをかける者も、罵る愚か者もこの世にはいない。

野崎も、そのまま逃げていれば、もう少し長生き出来たものを…



いや待て――


まだ1人いるぞ。

次はアイツだ…
一石二鳥だし、早いうちに始末しなければなるまい。



俺は含み笑いで表情を崩しながら、野崎を肉片に変え、高山と同じ様にゴミ袋に詰め込むと、作業場の奥に積んだ。

明日は生ゴミの日だ。
明日の朝には、作業場も片付くだろう…


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