コンビニを出て500メートル。

周囲には人影も無く、良い感じに閉店したドラッグストアの駐車場がほんの20メートル程先に見えた。


あそこに引き込んでしまえば車道から見えず、誰かが気付く事も無いだろう。


俺は無意味に広い駐車場の入口が近付くにつれ、徐々に女子高生との距離を詰めていった…

そして、入口に差し掛かった瞬間に背後から駆け寄り、右手で口を塞ぐと、強引に駐車場の中へと連れ込んだ――



女子高生は助けを求める為に声を上げようとするが、しっかりと塞いだ口からは声など漏れもしなかった。

俺はそのまま力任せに30メートル程奥にある柵まで押し込むと、目当ての左肘を掴んだ。


女子高生は口を塞いでいる手を振りほどこうと、右手で懸命に力を込めるが所詮は女の子だ。外れはしない。

俺は左手にグッと力を込めた――


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