コンビニの外は、店内からの灯に微かに照らされていたものの、20時位になるとすっかり暗くなっていた。
帰宅途中のサラリーマンや学生達の出入りも落ち着き、店内で立ち読みしている人もすっかり減っていた。
俺はゆっくりと飲んでいたコーヒーが空になり、容器をゴミ箱に捨てようと立ち上がった。
その時、コンビニの扉が開き、中から制服姿の女子高生が出て来た――
俺はずっと入口を見ていたが、ここ30分以上の間、女子高生は店に入っていない。
すると目の前で、その女子高生が店員に手を振った。
間違いない――
この女子高生が、さっきのバイトの女の子だ!!
俺はゴミ箱に容器を投げ込むと、駐車場を横切って歩く女子高生の後をつけた。
女子高生は薄暗い歩道を、繁華街とは逆方向に歩いて行く…
この先は灯が点いた店舗も減り、殆ど路面に届かない様な明るさの街灯しかなくなる。
まさに、俺の為にある様なシチュエーションだ。
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