俺は高山の左足を拾い上げると、切断面を指で指しながら余りの美しさに溜め息を吐いた。

「ほら、これ見てみろ!!

なんて滑らかな切断面だ。指で触ってもツルツルで、まるでワックスで磨き上げた床の様だ。

骨までもが信じれない程、垂直に切れている。筋肉も、ほら見ろ…まるで標本の様だ。
ははははは!!

見ろって言ってるだろ!!」


俺は高山の左足で、高山の顔を力任せに踏み付けた。

「自分の足で顔を踏まれるなんて、中々出来る事じゃないぞ!!

ほらほら!!」


その時――

高山の中で、プライドを繋ぎ止めていた細い糸が、ついに切れた。


「…――止めてくれ…
頼む、もう止めてくれ!!」

「止めてくれ?
止めて下さいお願いします。の間違いじゃないのか!?」

俺は更に高山の左足でのかかとで、頬を左右に殴り付けた。


「お、お願いします…
もう許して下さい。
お願いします…」


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