刹那――


高山の両腕が床に転がった!!

自分の両腕が肘から切断された事が分からなかった高山は、床に転がった腕を茫然と眺めていた。

しかし、自分の身体に激痛が走り、悲鳴とも呻き声とも判別出来ない叫び声を上げてその場にうずくまった。


俺はそんな高山の顎を、渾身の力を込めて蹴り飛ばした!!

その衝撃で、高山は仰向けに倒れ激痛の為に、床の上を転げま回った。


俺はそんな高山の姿を冷淡に見下ろしながら右手を拾い、一歩一歩近付いた。

「高山…
お前、詰めが甘いんだよ。有頂天になって、判断力が鈍っていたな。

出て行った筈の俺がここにいた時点で、平常心ならば気付いた筈だ…
ここに誘い込まれたという事に!!」


高山は仰向けに倒れたまま、俺を睨み付けた。

「く、くそ…
罠だったのか……」

「ピンポーン!!
だが、今更気付いてももう遅い。お前は既に、捕まった鼠と同じだ」


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