そんなものだ。
年配の現場担当者など、能力がある若者の足を引っ張る位のものだ。

「じゃあ、他に俺の事を疑っている人はいないのか?
さすがだな、参ったよ…」

白々しい誘いにも、今の高山はそれに気付く事も無かった。


「そうさ。
だが、これからは俺の言葉を無視出来なくなる。

明日からは、俺も耳切り魔など追い掛けず、もっと大きいヤマを任される様になるぞ!!」


高山も憐れな奴だな…

だがこれで、高山さえいなくなれば、俺に疑問を抱いている者がいない事がよく分かった。

1人を除いて――


さてと、そろそろ高山を料理しなければなるまい…


「ま、まさか、ここで射殺なんて事はないよな?
おとなしく捕まるから、撃たないでくれよ…」

「撃つ?
たかが左手を切断しただけの犯人を、撃ったりするものか。

さあ、両手を出せ。
手錠をかけて連行してやる」

「片手?」

「両手だ。
こんな感じで…」


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