やはり侵入者は高山だった!!
高山は興奮の余り、俺の存在に気付いていなかった。
俺は静かに立ち上がると高山の背後に立ち、後ろ手に扉を閉めた。
扉の閉まる音に、高山はハッとして振り返った。そして、俺の姿を確認すると、勝ち誇った顔で笑った。
「葉山さん…いや葉山。
やはり思っていた通り、お前が犯人だったんだな!!
こんなに証拠があるんだから、今更言い訳など出来ないぞ!!」
俺はガックリと肩を落としたフリをして、床を見詰めながら呟いた。
「まさか、俺の仕業だと気付いていたなんて…
さすが警視庁のエリートだ。最初から、俺なんかが太刀打ち出来る相手ではなかったんだ」
神妙な態度に、高山は益々饒舌に話始めた。
「最初から、怪しいとは思っていたんだ。犯人は耳切り魔とは別にいるんじゃないかと、そう思っていたんだ。
それなのに、上は少しも耳を貸そうとせず、若僧扱いしやがって!!」
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