俺は野崎が出て行くと同時に店内の照明を落とし、扉の外にClosedの看板をぶら下げ鍵は開けたままにした。

そして急いで作業場に入り服を着ると、野崎の服をゴミ箱に捨てた。


準備は出来た。
後は、鼠が鼠捕りにかかるのを待つだけだ…


高山は必ず来る。
作業場に何かがある事には、もう気付いている筈だ。証拠さえ見付けて逮捕さえしてしまえば、不法侵入などいくらでも揉み消す事が出来る。

それならば、証拠を隠滅される前に出来るだけ早く作業場を調べたい筈だ。俺が外出した隙に、店に侵入する可能性は極めて高い。


さあ早く来い。
お前が作業場に入った時こそ、高山…お前と決着をつける!!



それから10分――


俺は作業場の入口の横に座り、息を潜めていた。


高山は来ない…
俺を犯人だと断定しているというのは、俺の思い過ごしだったのか?

いや、そんな筈はない。高山は――…


その時、店の扉が開く音がした!!


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