「証拠はあるんですよ。
葉山さん、あなたはホームセンターの店員と、駅前の女子高生が襲われた日に店にいませんでしたね。それを証明してくれる人物が、ちゃんといるんですよ。
それに、あのホームセンターの監視カメラに、事件前に何度もあなたが映っているんです。
私のプロファイルに、間違いはありません。手の一部を持ち去る犯行は、耳切り魔とは別人で、指に執着がある人物です。
葉山さん…
あなたの様に、指輪に執着しているジュエリーデザイナーとかね。
では、また来ます」
俺は高山の背中を見送りながら、かなり動揺した。
ホームセンターの監視カメラを調べているとは思わなかったし、当然証人がいる事など予想外だった。
いや待て…
証人とは一体誰だ?
俺は元々人付き合いは殆どないし、街を歩いていて目立つ様な人間でもない。
俺の行動を知っている人物など、いる筈が……
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