「だーかーらー 叫ぶなっつーのっ」 「え、え、この王子様、湯瀬なの?」 う、うそとかじゃなくて? 「そうだよっ すごいよね~」 「っていうか、 りな先輩ワンテンポ遅いですよー(笑) 可愛い~」 か、可愛いって、いりちゃん… 「い、いりちゃん、お世辞でも、そんなこ と言っちだめだよー」 「あ、あれ~? いりちゃんは、 りなのこと狙ってるのかな?」 ゆめまでそんな冗談… 「有木も早く着替えてこいよ。」 湯瀬が不機嫌そうな声で言った。 「う、うん。」