私は、いつもの特等席に行こうとしたらそこには先客がいた。
そこには、中塚透がいた。
彼は、幹部の中でも仲が良かった1人だった。
彼も私の事が裏切り者だと思っている。
どうしたら信じてもらえたんだろう……。
ううん、信じてもらえるはずがない。
あんな状況じゃ、誰だって私が裏切り者に見える。
また、彼の心に傷が出来てしまっただろう。
私は、心の中で謝ることしか出来なかった。
私は、彼の顔を見た瞬間、
目が合ってしまった。
透「……何。」
「ううん、何でもない。」
透「じゃあ、どっか行ってくれない。」
ムカッ
「そもそも、そこは私の特等席なんだけど!」
透「……名前でも書いてあるわけ?」
「書いてあるわけ……ないけど。」
透「君の場所でもないよね。」
相変わらず、透こんな話し方するよね。


