Believe*Future




祈「ねぇねぇ、君名前なんていうの?」


声をかけたのは祈颯だった。


「何で私なんかの名前を聞くの?」


祈「せっかく席が近くなったから♪♪
仲良くしたいなぁって思って。」


「神楽」


俺らと極力関わりたくないのか
そいつは名字だけ答えた。

晃「名前は?」


今度は晃史が聞いた。


「神楽」


晃「下の名前。」


「葵依。」


祈「神楽葵依ちゃんかぁ。
よろしくね♪葵依ちゃん。」


神楽葵依は笑う事なく、答えてすぐさま教室から出ていった。


そして、俺らは自分達の陣地を屋上とし、今屋上でサボっている。


祈「葵依ちゃん可愛かったね♪」


晃「ホントな♪他の女よりいい女だし。
媚びてこない女だったしな。」


美「そうなの?私も会ってみたい♪♪」


祈「美雨ちゃんも教室来れば会えるよ♪」


美「そうだ!玲欧、言ってくれた?」


「ダメだとよ。」


美「何で?」


慎「示しがつかなくなるそうですよ。」


美「示し?その葵依ちゃんって子は違うの?」


晃「レディースの幹部じゃねぇの?」


美「そうなの?」


慎「その可能性もありますね。
調べてみましょうか?」


慎史は俺に向けて話しかけてきた。


「あぁ、調べといてくれ。」


祈「そういえば、透いないね。」


「透、1人になれる所探してんだろ。」


透はあまり人に開かない。
1番開いたヤツは、あの女だけだった。
考えただけでも虫酸が走る。


俺らを裏切ったあの女だけは許さねぇ。



side龍月end